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2018年2月12日 (月)

いろいろ(768)「海の見える理髪店」

荻原浩「海の見える理髪店」を読んだ。短編集。「海の見える理髪店」は海辺の旧い理髪店に来た青年が店主のおじいさんの話を聞きながら散髪してもらう様子を描いていく。最後に店主が昔無理に離婚して別れた息子だとわかる。青年は明日の結婚式を控えてわざわざネットで調べて父親に会いに来たのだった。でも最後まで名乗りを上げなかったんだけど、特殊なつむじと首筋に残ったブランコから落ちた傷跡で店主にもわかっちゃうのね。

「いつか来た道」はボケた母(画伯)を訪ねる中年の娘の話。
「遠くから来た手紙」は残業ばっかりの夫にキレた妻が実家に帰って古い手紙を見つける話。メールできたのは祖父が祖母に宛てた手紙。昔の机に残っていたのは子どものころの現夫のラブレター。
「空は今日もスカイ」は失業中で居候の母と一緒に暮らす8歳の女の子が海辺に家出し、発達障害の男の子と一緒にホームレスに助けられる話。
「時の無い時計」は失業中の男が父の形見の時計を修理屋さんで直してもらう話。
成人式は15歳で交通事故で死んでしまった娘あてにきた成人式用の着物のパンフをみて、そうだ、自分たちが娘の代わりに式に行こうと考えた夫婦が実際に若作りをして晴れ着に身を包んで成人式に出かける話。
どれも荻原調で良かったけど、やっぱり表題の「海の見える理髪店」のドラマチックな終わり方が良かったな。
Umino

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