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2015年12月28日 (月)

いろいろ(626)「リンドグレーンと少女サラ」

「リンドグレーンと少女サラ」を読んだ。アストリッド・リンドグレンとサラの20年間にわたる55通の往復書簡。

家庭&学校不適合のサラはある日アストリッドに手紙を出す。鉛筆書きのとても読みにくい丸文字の手紙。何度も家出して、学校からは追い出されて、精神的に問題がある児童の厚生施設にも入ったことがあるんだけど、自分は女優になりたいので、映画の子役募集に力添えしてくれないか、あなたの作品を映画化したのを観たけれど役者がへたくそだったなどと書き散らした13歳のサラの手紙。なんとアストリッドからサラを心配して励ます返事が来る。サラは喜んでまた手紙を出し、ぜんぶで55通にも上る書簡の往復が始まる。
教師である父親に殴られたり、学校嫌いで家出したり、情緒不安定で何度も爆発したりのサラは成長してアルバイト生活を送り、キリスト教に目覚め、家庭を持って3人の子持ちになる。その間にアストリッドは以前にもまして有名になっていき、年を取って周りの人が次々と亡くなり、だんだん弱ってくる。最後の方は2年に1回くらいのペースになってしまうけれど20年間も続いたことが驚異的。
随分勝手なことを書き綴る子だな、と思うけれど、多分アストリッドはひどい環境の中にあって出口を求めてストラグルする小さな女の子を見捨てておけなかったのだろう。すごくまじめな返事を毎回出している。
アストリッドとサラは生涯一度もあったことが無いという。それもまた不思議。南部に住むサラがストックホルムに用事で出てきたときにはアストリッドは南欧かどこかに出かけていた、という記述もあったから、もうちょっとタイミングが良かったら会えていたののかもしれないけれど、会うこと自体はあまり意味がなかったと二人とも考えていたのかも。
アストリッドはサラへの手紙の中で結構弱音を吐いている。辛いこと(兄の病気とか)がいっぱいあった、とか、なかなか筆が進まないとか。あのアストリッドさえ、いろいろ苦しかったんだから。私も頑張らないと。
Lindgrentosarahyoushi

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コメント

長い人生の間にはいろいろな出来事があり、隠れ家や助言者に助けられることが多いのでしょうね。振り返ってみると自分にもいろいろな出来事があり、長い間ネットが隠れ家になっていたわけですが。

ネットが隠れ家ねぇ。確かに今の時代ほかに隠れるところはないのかもしれません。。

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