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2015年11月

2015年11月30日 (月)

いろいろ(620)「相棒に気をつけろ」「相棒に手を出すな」「余命1年のスタンリオン」

逢坂剛「相棒に気をつけろ」&「相棒に手を出すな」と石田衣良「余命1年のスタンリオン」を読んだ。「相棒~」2冊は、詐欺師カップルの短編集。カップルといっても男(本名はあきらかにされていない)の方が惚れてるだけで、女(四面堂遥というなんともな名前)の方は、男の方を利用しているだけのような関係。詐欺師といっても表向きはコンサルタントで事務所をかまえ、4つの会社を経営していることになっている。持ち込まれるうさんくさい依頼に応え報酬を受け取る仕組みで、彼らは「世間師」と称している。四面堂遥は「Xファイル」のジリアンそっくりなんだそうで、ジリアンと主人公に呼ばれている。Xファイル知らないからよくわからないけど、グラマラスな美女ということらしい。で、どたばたといろんな事件に巻きもまれてそれなりの報酬を得る短編集。まあ、逢坂剛の息抜きのお遊び小説といったところか。

「余命~」は「種馬王子」と呼ばれる2枚目半の俳優当馬が肺がんで余命1年と診断され、その間に3人の愛人との関係を清算し、自己を投影するような映画を作り、結婚して子どもを作る物語。闘病生活がかなりシビアに記述されるのだけど、コミカルな路線を保持したいという作者の意欲もあって、どんよりとした感じにはなっていない。ま、最後は予測できるけど。
義母が発作を起こして入院中。離れたところなので駆けつけるわけにもいかず、電話連絡を待つのみ、というジリジリ状態。

2015年11月25日 (水)

いろいろ(619)「家族趣味」「」紫蘭の花嫁

乃南アサ「家族趣味」と「紫蘭の花嫁」を読んだ。「家族~」はいろいろと狂ってる人たちの物語の短編集。その中の一つ「魅惑の耀き」が秀逸。ティーンエージャーのときに親からダイヤのネックレスをもらった主人公はそのときから宝石の魅力に取りつかれてしまい、大人になっても借金をしてでも宝石を買い集めてしまう。安アパートに住み、一日12時間アルバイトをしてようやくもらった給料袋を握りしめ宝石店に走る狂気。なんかすごく怖いぞ。

「紫蘭~」は蘭がカギとなったいくつかの犯罪。辣腕刑事が犯罪者だったというのは禁じ手だと思う。
本日は美容院に行く前に久しぶりにブレックファスト・セミナー。雪まじり雨という予報で、外出がめんどくさいんだけど、杖一本をついて果敢に出発じゃ。

2015年11月20日 (金)

いろいろ(618)「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」「風紋」

池井戸潤「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」、乃南アサ「風紋」を読んだ。暗くない小説が読みたくてAmazonで取り寄せたもの。「バブル~」「バブル~」は、半沢直樹シリーズの1作目と2作目。この間読んだ3冊目の「ロスジェネ~」がおもしろかったので取り寄せてみたけど、相変わらず銀行の貸し借りの話で金融的解説がめんどくさい。ま、解説無しでは物語の展開がわからないんだけど。で、正義=半沢直樹=が勝つ、というパターンは予定調和で心地よいんだけどね。

「風紋」は、母を教師(彼女が通う高校の人気教師。姉の担任だった)に殺された娘が、裁判の過程でどう思うか、なんていう心理を綴った物語。犯人は早いうちに判明してて、凶器が見つからないために長い裁判の途中で無罪になりかけたりして、翻弄される被害者の遺族と加害者の家族の心理描写。心理を描くのがメインテーマなので、進展が遅いなぁ、といらいらさせられるけど厚い本を一気に読みたくなるおもしろさではある。
そろそろ寒くなってきた。明日は久々に外でのお仕事。滑らないようにしないと。

2015年11月17日 (火)

いろいろ(617)「優しいおとな」「銀漢のふ」

桐野夏生「優しいおとな」&葉室麟「銀漢のふ」を読んだ。「優しい~」は、これでもかっというくらいに暗い物語で。ま、桐野作品だから明るいわけはないんだけど。スラム化した東京。渋谷の地下には日の目をみない地下生活集団が暮らしている。ホームレスは恒常化し、それぞれに集団で生きている。収容所はあるが、自由のない世界で、15歳のイオンは自由を求めて一人暮らす。で、最後は拳銃で撃たれて植物状態になるんだけど、周囲とのコンタクトも取れずに静かに暮らす最後の日々は光に満ちている。彼には見えなくても。

「銀漢のふ」(ふ、の漢字が出てこない。。)は、領主の暴走をいさめようとする家老とその幼馴染の老剣士(50歳)の物語。オトナの時代小説ということだが、はっきりいって寄っている漢詩も読みにくいし、漢字をいっぱい読むのがめんどくさい。
パリのテロがきなくさい。かなり危ない状況なのではないかと思う。スウェーデンに飛び火する前にアメリカとかが次の標的になると予想されるけど。日本のファイスブックでプロフィール写真にトリコロールのシャドーをかける是非が論議されてたりするけど、日本から見ると多分対岸の火事なんだろうな、と思う。
そろそろ雪が降りそうな気温になってきたけど、まだ外に出ていない。明後日は理学療法士のところにいかなくちゃいけないんだけど。

2015年11月11日 (水)

いろいろ(616)「母性」「ピリオド」

湊かなえ{母性}と乃南アサ「ピリオド」を読んだ。どちらも暗いというよりちょっと気持ち悪い感じの小説。「母性」は、母とその母とその孫娘との関係を母性という視点で描いたもので、母と娘がそれぞれに語る手記で綴られている。で、語り手が信用できない、のよ。彼女たちの感じ方だけを書いているから、本当に何が起こったからは読者にはわからなくて、もう気持ち悪いったらありゃしないったら。リルケの詩がちりばめられてて、めんどくさいので飛ばして読んだから、作者の思いは伝わらなかったのかもしれないけど。リルケってあんまり好きじゃないし。

「ピリオド」も、家族関係の物語。東京に住むフリーカメラマンの葉子は夫の不倫で4年前に離婚した40歳。長野に住む兄は横暴だったが癌で死の床についている。義姉は葉子の同級生だった煮え切らない女性。甥が受験で葉子のところに泊まりに来る。ぐれかけている姪も入れ替わりに泊まりに来るが、人恋しい葉子はその面倒は結構楽しい。葉子も仕事を呉れる編集者の杉浦と不倫の関係にあるがそろそろ終わりにしたいと思っている。で、杉浦の妻が殺されて、、兄が死んで、杉浦が自殺して、、と、めまぐるしい中、葉子は母が住んでいた栃木の家を処分すべく掃除に帰る。作者は「どこかに帰りたい」という思いを綴りたかったと解説してるけど、うーん、そーなの?という感じ。読むのにつかれた。
あと2冊で買い込んできた小説が途切れてしまう。桐野夏生と小川洋子なので、暗い路線継続だし。。Amazonでまた注文せねば。ほんわかとしたきれいな小説を読みたいんだけど、そんなのないんだろうなぁ、最近は。
ようやく吐き気は去ったけれど、家の外に出ていないのでそれほど食欲もないし、夜寝られないので(寝返りが打てないから)、ただぼんやり、とろとろと時間を過ごしている。仕事にも復帰してるんだけど、頭を使わなくて済む更新作業だけだし、今のところ。ま、こんな時期があるのも人生かと。

2015年11月 8日 (日)

いろいろ(615)「疾走」

重松清「疾走」を読んだ。購入時に表紙を見た時から嫌な予感はあったのだ。餓鬼(現代の若者ではなく、日本の古典の絵に出てくるようなの)が顔いっぱいに叫んでいる絵。でも、まあ、重松清だし、、と買ったんだけど。古本で。

で、これがもう暗いのなんのって。出来の良い兄と、その兄を尊敬する弟。兄は秀才で、両親の期待を背負い、進学するもだんだん勉強についていけなくなり、弟をいじめ、家庭内暴力に走り、放火魔となって少年院に入れられる。こころが壊れて。放火魔を出した家は爪はじきにされ、大工の父は夜逃げ。母はギャンブルに凝りだす。弟(シュウジ)は走ることが好きで、同じ陸上部の星エリにあこがれていたが、彼女は開発地域を疾走するトラックにはねられて大けがをしてしまう。
家を出て東京に引っ越したエリを追うシュウジは大阪でやくざを殺し、東京でもエリを襲う叔父をナイフで刺す。最後は故郷の教会近くで自宅に火を放って警官に間違って撃ち殺される。なんとも悲惨。。随所に©でぃりばめられる聖書の言葉なんか何の救いにもならないわっ。
たまたま、暗いのが続いたのかもしれないけど、とにかく気がめいる小説ばかり。ま、自分で選んだんだから文句は言えないんだけどね。手術した脚が重くて(痛いというよりは重い、という感じ)難儀。吐き気も残っているのでいましばらくはぐだぐだと自宅療養中。スケート観るためにユーロスポーツ申し込もうかしら?

いろいろ(614)「花のさくら通り」「歓喜の仔」「未練」

荻原浩「花のさくら通り」、天童荒太「歓喜の仔」、乃南アサ「未練」を読んだ。「花の~」は都落ちして桜商店街の壇小屋の2階に事務所を移したユニバーサル広告社が地域活性化に貢献する話。シリーズ3作目だそうだが、私は多分初めて読む。で、かなりバタバタですなぁ。入院中だから軽い本が良いなと思ったのだけど、別に読まなくてもよかった小説。

「歓喜の~」は、なにしおう天童荒太の「新作」だからすっごく期待して読んだんだけど、読みにくいったらないの。底辺の生活を強いられる高校生、小学生、幼稚園生の兄弟妹。父は連帯保証人の借金の取り立てで逃走。母は事故で全身まひの上、意思の疎通の不可能な状態(次男が自宅で世話をしている)。上の二人の兄弟は薬物の小分けのアルバイトをしていて、一番下の妹は死者と会話ができる。で、一番上の兄(誠)は、自分と境遇の似た占領地の男の子の物語を白日夢のように見ている。オビには「究極の希望の物語」と書いてあるからそれだけを信じて最後まで読み切ったけれど、解説を読むとこれは彼のデビュー作のリライトだそうで。どうりでパワーはすごいと思ったけれど、とにかく入院中じゃなかったら途中で読むのを投げ出してたわね、きっと。
「未練」は刑事音道貴子シリーズの中の短編集で、なんかよくわからないけど彼女の刑事物語のエピソードがつづられる。そりゃあないぜよ、と思ったのは「立川古物商殺人事件」という短編で、なんと、容疑者は捕まえたけれど証拠不十分で釈放、で、物語も犯人無しで終わるという、、そんなのあり?まあ、乃南さんのことだから数年後に快活がまっているのかもしれないけど。
1回目より術後の回復が遅い感じ。吐き気もなかなかおさまらないし。陰鬱な11月の天気の生家、それとも数か月の間に年を取ったのか?ま、まだ読む本はあるから。本当は楽しい内容のが読みたいのだけどね。

いろいろ(613)「火のみち」「Last」「ラットマン」

乃南アサ「火のみち」、石田衣良「Last」、道尾秀介「ラットマン」を入院中に読んだ。「火の~」は、父が戦死、満州から引き揚げ後母も衰弱死、葬式費用のカタに妹を売られそうになった南部次郎はその男を殺す。10年の刑期中に備前焼に出会い、陶芸家として成功する。妹は女優になる。その後宋代の青磁に出会った次郎は家族も顧みずはまり込んでしまう。昭和の歴史と青磁の世界。おもしろかった。

「Last」は、追い詰められた人々が最後に反撃する一瞬を描いた連作。ちと不気味な石田衣良ワールド。
「ラットマン」は、心理テストでいくつかの動物の最後に置かれた絵がネズミにしか見えず、いくつかの顔の最後に置かれた同じ絵がおじさんの顔にしか見えないという「目の錯覚」を題目にしているけれど、物語の中身は誰があの子を殺したか、という謎解き。反則ぎりぎりのドンデン返しばっかでそれほど楽しめなかった。
2回目の手術&入院は1回目より疲れる感じ。ゲームをしたいと思うこともなく、ただひたすら本を読んでた。

2015年11月 2日 (月)

いろいろ(612)「ボクの町」「晩鐘」

乃南アサ「ボクの町」&「晩鐘」を読んだ。「ボクの~」は新米警察官が失敗を繰り返しながら実習先の街になじんでいく話。「晩鐘」は、母親を、自分の通う学校の教師に刺し殺された(彼らは不倫の仲だった)娘のその後と、加害者の家族のその後を追う新聞記者の話。これに先立つその殺人事件を描いた「風紋」という小説があるそうだけど、そっちは読んでない。で、これでもかっ、という悲劇の連鎖。加害者の家族、被害者の家族も皆被害者という設定の中で、主人公となる小学5年生がスゴイ=最後には妹も殺してしまうんだけど、それはこの苦しい現実から脱出させるためだったという救いようのない結末で。よくここまで暗い話をかけるなぁ。

羽生クンも村上カナちゃんも勝たなかったし<Skate Canada。スウェ国から参加した二人も最下位とその二つ上の成績だったし。やっぱり応援する人たちの成績が振るわないと楽しくないわね。
あと1日の辛抱。待ってるだけの日々も辛いわ。

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