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2015年5月27日 (水)

いろいろ(568)「四十回のまばたき」「逝年」「不等辺三角形」「フリーター、家を買う」

重松清「四十回のまばたき」、石田衣良「逝年」、内田康夫「不等辺三角形」、有川浩「フリーター、家を買う」を読んだ。

「四十回のまばたき」は、結婚七年目の売れない翻訳家圭司の物語。やり手の妻を事故で亡くし、寒くなると応眠する奇病を持つ義妹耀子と冬を越す。耀子は多数の男性と関係していて父親のわからない子どもを妊娠した。圭司も一度関係したので父親に指名される。妻の不倫を知り動揺する圭司は自分が訳した本の著者である(はずの)粗野なアメリカ人作家に癒される。今回はちょっと「?」の多い重松ワールド。予想とは違う方向に連れていかれて混乱するけど嫌な気分ではない。四十回のまばたきというのは米語でうたた寝のことだって。本の内容とはあんまり合ってないような気もするけど。
「逝年」は大学生でホストのアズマが自分をこの世界にひきいれでくれた御堂静香(チクられて逮捕され服役中)に代わって、聾唖の彼女の娘と一緒にホストクラブを立て直す話。前編を読んでいないとちょっとわかりづらいし、性描写がやーらしくはないけどシツコイ感じがしてあまり楽しい読書ではなかった。
「不等辺三角形」は名古屋の名歌に代々伝わる「幽霊箪笥」の謎ときの物語。結論がちょっと尻つぼみですなぁ。
「フリーター、家を買う」は、就職先を3か月で辞めて親の家ですねかじり生活を送る甘ったれ誠治が母の異常(精神疾患)に気づいて、頑固な父とともに彼女を看病しながら真面目にバイト生活を送り、正社員となり、問題の原因だった家からの脱出のために家を買う物語。後半はちょっとマジメ過ぎて鼻につくけど、前半はとても面白かった。

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