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2013年8月25日 (日)

いろいろ(436)「おばかさんに乾杯」

ウルフ・スタルク「おばかさんに乾杯」(石井登志子:訳)を読んだ。1984年に賞を取ったスタルクの代表作。トンデル母(イラストレーター)とそのボーイフレンド、12歳の娘シモーネ、死につつあるおじいちゃんが主な登場人物。シモーネは家族の引っ越しによる転校先でシモンという「男の子になってしまう」。

同級生の男の子や女の子との淡い恋のやり取りなんかもあり、死にゆくおじいちゃんの「ちょっとオバカな方がいいんだよ」みたいな述懐もあり。ティーンエージャーむけのユーモアあふれる人情話みたいな感じで悪くはない読後感。

石井登志子さんの訳は、もちろんこなれているけど、やっぱ、ちょっとスウェーデン語の固有名詞で引っかかっちゃうのは職業病かな。。最近、翻訳で少しへこむようなことがあって、その分、通訳ではスンナリ問題なかったので、プラスマイナスの気分。9月はいっぱ通訳があるので心を引き締めてがむばることにいたしませう。

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コメント

翻訳の結果については言い出したらきりがないですから、何があってもポジティヴに見直すことも大切なのでは。

昔、ある翻訳の仕上げを分担していたときに、localeという単語の読みをロケールとしておきました。後でその分野の専門家と思しき人が、ロカールという読みを推奨していたのですが、定着してしまったからロケールでいい・・

そういえば、手元にあるメリカントの歌曲集に、原詩と対訳が載っていまして、買った当初はよくできているので素人が口出しするものではないな、と思っていました。当初は・・ (^^;) ・・ 最近になって読み直してみると、それでも、自分の感覚とは違うな、と思う部分が出てきたりしまして・・ (^^;)(^^;)・・ 翻訳した当人が聞いたら怒りそうな感想ですが・・ (^^;)(^^;)(^o^;)

スウェーデン語にはアルファベットの順番によって発音の仕方が特殊なものがあります。Torg(広場)は、トリィと発音します、トルグではなく。固有名詞でも「r」のあとに「g」が来ると多くの場合「グ」ではなく「イ」になるのですが、例外もあります。ただ、英語読みで先に「グ」になっちゃってる場合があるんですね。Bjorn Borgとか。彼くらい「有名」だったらいいんだけど、それほど有名じゃない人の名前にことごとくちゃちゃが入ったのです。英語を参考に私の訳をチェックした日本人から。だって、そーーなんだもん、スウェーデン語では!って思ったけど、歩み寄れるところは歩み寄りました。でも、後味悪し。。
メリカント歌曲の訳というのは多分それとはちょっと異なり「詩の解釈」の違いの問題でしょうね。詩を他の言語に移す時には「訳」とはいわず、「解釈」というくらいだから、無数の「正解」が出てくるのでしょう。

これはまた、微妙なところで引っかかりましたね。これは日本語の明文化されていない事情らしいので、一寸翻訳らしいことをやると、いくらでも引っかかりそうな気がします・・ 割り切りが大切(^^;)

化学にRydberg定数という言葉が出てきます。これをリュードベルイ定数と書いてある本とリドベルク定数と書いてある本があって、どっちだろうと思ったことがあります。そういえば、ハンガリー人は日本語と同じ姓+名なので、英語経由で名前が日本語に入ると、ことごとく逆になる。 Bartok Belaがベラ バルトークのように。これは英語でも似た事情があるらしく、昔々、VOAの音楽番組で、「バック」って聞こえたから誰かと思ったらバッハ(Bach)だった、ということがありました。

どうも日本語では、ローマ字表記があったら読みは(原語読みでなく)英語読みで、という習慣があるみたいですね。まあ、言語に応じていろいろな事情があるので、日本語に入るときには英語読みの形で、とするのは、日本語側の音を整理するには一案かもしれません・・ 
いろいろな事情の例 → 情報科学の分野で、ルカシエビッツという人がいて、このルは原語(ポーランド語)では/が入ったLなので、「ウ」二近いはず、とか、ワレサ(連帯の委員長)のレは下にひげが出たeがあるので「レン」二近いはず、とか、探せば多数ある。

もしそうなら、原語読みに近い読み方を書くのは(追加料つきの)サービス(・・対応表をサービスで付ける^^;)位に考えた方がいいのでは、と、個人的には思ったりもしてます。

あとひっかかっちゃたのが、フィンランドの地名。。Viborgという町(今はロシア領になってます)があるのですが、フィンランド語ではViipriになります。Helsinki(フィンランド名)はHelsingfors(スウェーデン語名)ね。でもって船の名前がHelsingforsだったりするとせっかく都市名をヘンルンキで統一してたのがめちゃくちゃに(涙)。
日本語にない発音を表記しなくちゃいけないのも難しいですね。スウェーデン第二の都市Göteborgはヨーテボリ、イェテボリ、エーテボリ、なんて書かれてます。英語だとGotheburgだし。。
チェコの車Skodaはチェコ式に発音するとシュコダになるとか?
確かに対照表をつけるのも手かも。。でも、読む方もめんどくさいと思ふ。。

フィンランドの地名は、法的に書き方が決まっていると聞いた覚えがあります。フィンランド語とスェーデン語が公用語なので二言語併記はするとして、どちらを上に書くかはそこに住んでいる住人の人口比に応じて決めるのだとか。

ものすごく大雑把な把握法としては、現地での標記を書いた写真を見て、それに合わせて二ヶ国語併記する・・ っていうやり方もありそう。

それと、地名と固有名詞とは、綴りが同じでも扱いは違っていいのではないですか?(Helsingforsという船の名は固有名詞なので。)

おまけ(^^;) Szという綴りとSという綴りですが、ハンガリー語だと前者がスで後者がシュ、ポーランド語では前者がシュで後者がスになるようです・・・ (^O^;)

まあ、日本だって「ニホン」と「ニッポン」があったりしますしね。フィンランドだけがヘンなのじゃないのかも。
ハンガリー人とポーランド人って互いに自分の言葉で話していてわかるのかしら?先日、世界水泳でデンマーク人の選手にスウェーデンTVがインタビューしているときに、比較的年配(30歳くらい)の選手にはスウェーデン語できいて、デンマーク語で答える(=お互いに言ってることがわかる)だったのに20歳の若い選手には英語で受け答えしてました=若い世代はスウェーデン語があまり通じなくなってるということかと想像しました。

ハンガリー語とポーランド語は、ローマ字を使う以外共通性は無いので、話して通じるかというと無理でしょうね。キリル文字とローマ字という差はあっても、ロシア語とポーランド語(チェコ語も)なら相互に通じるということもあるらしいです。(言葉が同じ親族に属すか、そうではないか、という違い。)

変といえば日本語では、仏教の経文が3ヶ国語併用文だったりしますね。サンスクリット語の音を漢字で転写したもの、仏教伝来当時の時代のままの漢語及び漢文読み下しのために決まっている日本語古語、これに今の日本語を加えると四ヶ国語併用文・・;

FM放送で拾った話ですが、カソリックのミサは、内部の正規の手順に基づく議決を経て、ラテン語でなくそれぞれの国の言葉で上げてもよいことになっているそうです。仏教の現状、伝承当時の形をそのまま引き継ぐことに強くこだわっている訳ですが、こういう風潮自体も仏教とともに東アジアから来た習慣なのか、などと思うことしきりな今日この頃・・; ・・;

・・・・ いかん、こういう話題になるととめどもなくネタがでてくる。こんな時間なのに ・・・・

南無妙法蓮華経なんていうのをドラマかなんかできいたことがありますが、「南無」ってなんだろう、と昔から不思議に思ってました。スウェ語ではNamはあかちゃんが舌鼓を打つ音です。NamNamは、赤ちゃんが美味で満足してるの~。関係なくて済みませぬ。

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