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2012年9月26日 (水)

いろいろ(337)「セレンディピティと近代医学」

モートン・マイヤーズ著(小林力訳)「セレンディピティと近代医学」を読んだ。セレディピティというのは、本来探しているものとは別の、価値あるものを見つけ出すこと、またその能力、だそう。以前、癒し系の田中さんがノーベル賞受賞したときも、ちょっとした手違いが新発見につながった、といっていたのではなかったでしたっけ?

医学の分野では、ペニシリンとかピロリ菌とかもろもろの画期的な発見が、つい置き忘れたシャーレの中から見つかったりしてきたらしい。少なくとも最近までは。最近は独創的な研究がしにくい状態になってるのだそうだけど。

原題はHappy Accidents - Serendipity in Medical Breakthroughts で、日本語タイトルもそのまま「幸運な事故」でも良かったんじゃないかと思うけど。訳文もかなり読みやすいけれど、多分、オリジナルも医学用語をある程度知っていればかなり面白そう。たとえば訳文でもこんな感じ。
「ある人々は切手を集める。コインが好きな人もいる。美術品を集める人もいる。シカゴ大医学部の外科教授チャールズ・ハギンスは、イヌの前立腺液を集めていた。」。。。。

医学における偶然の発見を医学の中のいろんな分野で綴ってるんだけど、薬、化学療法というのは色素研究から始まったとか、医学の歴史の知識も増えてとても面白かった。

本ではまったく触れられてないんだけど、医学についての本だからちょっと思いをめぐらせてみる。で、医学をとことん追求していくと、どっかで自己矛盾を起こしてしまうんじゃないかな?とぼんやり思ったり。ほら、昔は「不老不死」が目標だったじゃない?それが、今では「死なない」だけだったら可能になっちゃったりしてるような?管だらけだとしてもさ。人間の動物的な宿命が子孫を残すことであるとすると、代理母や人工授精が可能になるということ、ひいては、幹細胞からいろんな臓器が作れて、そのうちクローンも作れるということになったら、どこで「線引き」するかは多分医学の問題ではなくなってしまうのでは?

ま、久しぶりに小説以外の本を読んだので、いろいろ考えてしまいましたわ。

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コメント

だいぶ前(40年くらい^^;)聞いた話に、「不老と長寿とを同時に追求するのは無理。どちらか一方なら可能。」というのがあります。どういう時に聞いたか、誰から聞いたかももうはるか彼方という、頼りにならない記憶ではありますが。
自分自身としては、無理してまで長寿を図るというのもかえって苦労が多いような気がします。

「不老(で短命)」と「長寿」とどちらかを選べと言われたら、、「不老」をとるかなぁ?まあ、結構長く生きてきちゃってますが。。

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