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2012年4月22日 (日)

いろいろ(284)「マイナス50℃の世界」&「歪笑小説」

米原万里「マイナス50℃の世界」と東野圭吾「歪笑小説」を読んだ。「マイナス50℃の世界」はTV番組の取材で大黒屋光太夫の跡をたどって厳寒の地ヤクーツクに行ったときの、厳寒度合いを子供向けに書いたエッセイを集めたもの。内陸のため北極より寒いところでマイナス50℃が普通で、マイナス60~70℃にもなることのあるところなのだとか。。用事が無ければ行きたくないところかも。。番組のレポーターだった椎名誠の「ニタリノフの便座」はずっと昔に読んだことがあるけど、同じ旅でも見方によって描写が変わるのね。ロシア(当時はソ連)料理に飽きて、洗面所の床で乾燥食材を使って日本食を作る万里さんの写真が載ってるけど、なんとパンプスですわん。家の中だからなに履いてもいいのだけどさ。表紙の写真はまつげが凍った万里さんの横顔でちゃんとお化粧してる美人。早く逝きすぎましたね、彼女。

「歪笑小説」は出版界の裏側を暴露した自虐的ブラックコメディー。ハードボイルド不条理小説で新人賞をとったあと鳴かず飛ばずの新人作家に受賞作品の映像化の話が舞い込んで、その企画は換骨奪胎のどうしようもないものなのだけど、作家は舞い上がっちゃうのね。で、嬉しくって両親とか昔の学生仲間に自慢すると彼らが「キムタク」(小説の中ではキバタクになるんだけど)が主人公だといいよ、なんて勝手なことをいって作家もドンドン妄想が拡大するのね。で、結局、名前をきいたこともないような俳優で作ることが決定した後、出版社に映画化の問い合わせをしてきたのがキバタクだった、というオチで。作家の大御所とか出版社の名前とかすぐわかるパロディになってるし。短編の主人公がつながっていくのも面白いし、巻末の出版紹介で小説の中に出てきた人たちの作品紹介がそれらしく書かれているのもおまけっぽくてグッドでした。

というわけで、昨日は意に反してだらだらすごしちゃったのだけど、本日はまじめに生きようと決意する朝。

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