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2011年1月

2011年1月30日 (日)

いろいろ(86)「下流の宴」と階層考

林真理子「下流の宴」を読んだ。本人が実際に体験したためか、階級上昇志向というか上流への憧れというのは良く彼女の小説のテーマとして出てくる。医者とか東大とか、今でも日本の上流のイメージというのはそういうものなのかしらね?

小説の中では結婚しようとする相手(やる気の無いイケメン)の母に「あんたは下流だ」とバカにされて一念発起して医学部合格を目指す沖縄出身の女の子(タマオ)の設定が面白かった。

北欧ははずれにあるとはいえ、ヨーロッパにいると確かに「階級」というか「階層」があるのだな、ということは感じられる。こちらの社会学では「階層」を分けるときに親の学歴で分けるのが普通だけれど、学歴というよりは「文化・教養」の蓄積の違いだと思う<ま、ここでいう文化とは<西欧文化>なのですけれどね

スウェーデンには「(みるからに)お金持ち」という人びとはそれほどいないと思うけれど、社会全体、国全体に「ストック」があるような気がする。寒い国だから有事の飢餓に備えて何らかの形で<蓄え>をもっていないといけないのかもしれないけれど。

召使や他の知らない人びとにかしずかれるのは多分こそばゆいだろうなぁ。。<私の「上流階級」のイメージはかなり陳腐かも。王室とかはしきたりとかいろいろ縛りがありそうで大変だろうなぁ。スウェーデンには「貴族」がいるけど彼らもお城の維持が経済的に大変のようです。

ずっと中流でいいけどオカネはもうちょっとあったら楽しいかも、と思ったりもするのであった。そのためにアクセクする気はまったくないのだけど。

2011年1月27日 (木)

いろいろ(85)「ねにもつタイプ」と謎の殺人事件

岸本佐知子「ねにもつタイプ」を読んだ。フツーのエッセイかと思ったら、ん、ん、ん?なちょっとホラーな小話のようなものだった。自分の体験を語っているような形で実は不条理SFのような世界へ連れて行くものだった。今までに無いタイプの読み物のような感じがして面白かった。これはもうちょっと研究する価値があるかも。

ミステリーでも書いてみようかと思ってるんだけど(そーゆ-のって比較的簡単に売れそうだし♪)アイデアが浮かばないので、手近の本好きに「なにかプロットを考えて」といったら以下のような筋を述べた:

因業な金持ちジジイが大邸宅に住んでいる。彼はアコギな商売をしていたので皆から嫌われている。彼の家に通う奇特な人間はもはやマッサージ師ばかり。ある日、空き巣がその家に入ると床に血まみれになって倒れていたジジイさんを見つける。空き巣はびっくりして逃げるがやがて捕まる。マッサージ師がやってきて救急車を呼ぶ。ジジイさんは病院で死ぬが解剖の結果、長い間毒を飲まされていたことが判明する。莫大な遺産を受け取るはずの没交渉になっている子どもたちが疑われるが、遺言書をあけた結果、子どもたちにはなにも残さないことが書かれてあったのだった。。

う~む。なんかいかにもありそうなストーリーのような気がするんだけど。それに真犯人は自分で考えろ、ってそれじゃあプロットを外注した意味ないじゃん?それに登場人物がそれだけだったらマッサージ師があやしいとすぐわかるじゃん?。。。自分で考えよう。。

外はまたまたマイナス10℃の寒さ。雪は根付いてるし、1月の家計バランスも大きなマイナスで終わりそうだし、なにかここらでパワーッとパワー溢れるプラスの出来事がやってこないものか。。

2011年1月24日 (月)

いろいろ(84)「貴賓室の怪人(飛鳥編)」と「やまと教」

内田康夫「貴賓室の怪人(飛鳥編)」と、ひろさちや「やまと教」を読み終えた。内田康夫の方は「禁じ手」ばっかだと思った。作者の内田康夫がでてきたり、浅見光彦ファンクラブに言及したり、というのはもうやめたほうが良いと思うのだけど。今回は世界一周豪華客船「飛鳥」の中で起きた事件ということで、飛鳥の中の地図とか様子も実物どおりみたいだし、これじゃあ、PR小説でしょ?と思わざるを得ないじゃないですか。で、殺人事件は「迷宮入り」で始末をつけるのって、あまりにもひどくない?!

一方、「やまと教」の方は日本人の民間信仰を神道ではなくやまと教と読んで、歴史的に解説するお話。ひろさちや氏は仏教学者だそうなのだけど、仏教を説明するために日本人に「あなたは無宗教ではないのですよ」というところからはじめなくてはならなくて、それを道筋だてて説明した、というもの。神道が為政者のものでやまと教は民衆のもの、というのも結構分かりやすかったけど、縄文時代と弥生時代の差がやまと教と神道の違いだ、などという理屈付けがちょっと強引過ぎる感じもした。

ま、なんというか、もっと小説らしい小説を読みたいなと思うのだけど、ほんとっに読む本が枯渇しちゃったので、明日はまた図書館に行かないと。

今週末は「一年で一番貧しい週末」と呼ばれるのだそうな、少なくともスウェーデンでは。クリスマスから新年にかけて出費がかさむ上に、1月はいろいろな会費を納めるシーズンでもあり、25日の給料日直前の週末が一番大変なのだとか。ビンボーなのは私だけじゃないのね。。

2011年1月19日 (水)

いろいろ(83)「聖ヨーランの伝説」

ウルフ・スタルク作、菱木晃子訳「聖ヨーランの伝説」読了。子ども用の絵本なので15分くらいで読めますぅ。

サンクト・ヨーランはストックホルムの「守り神」でもあって、バス停なんかに女神のような顔のマーク(サンクト・ヨーランは若者なので美しくりりしい顔は良いのだけど、あのマークは女性に見える。。)がついてます。市庁舎にはドラゴンを踏みつけている像も外側についてるし。

で、聖ヨーランはヨーロッパ各国に伝わる伝説なんだけど、ウルフ・スタルクはただのドラゴン退治だけじゃなくてちょっとストーリーを良い子向けにアレンジしてます。ま、ただ殺してくるだけよりはそっちの方が筋が通ってよいでしょう。

いよいよ、読む本がなくなってきて、今後は児童書の世界に羽ばたきそう。ま、今まで名前しか知らなかった名作をちゃんと読むというのも良いものですが。

2011年1月16日 (日)

北欧の詩(123)「活動中」

「活動中」

いっぱいいっぱいの日、そんな日は最高じゃない

最高の日は渇きの日

私達の旅にはもちろん目的地と意味があるだろう

でも、骨折りの価値に値するのは、その過程だ

最高の目的地は夜を継ぐ休憩

そこでは焚き火に火がつけられ、急いでパンが千切られる

深く眠ったその場所で

眠りは安定したものになり、夢は歌で満ちる

さあ出発、出発!新しい日が明ける

私達の大きな冒険には終わりが無い

カーリン・ボイエ(Karin Boye、スウェーデン、1900-1941、'I rörelse',"Härdarna" 1927)

********************

<オリジナルは脚韻が揃っているので、訳でも揃えてみましたが、あまり満足いかない。。>

「活動中」

いっぱいいっぱいの日、最高の日になんかならないのはそんな日

最高の日は渇きの日

私達の旅にはもちろん目標と意味があるだろう

でも、骨折りの価値があるのは、その過程だろう

最高の目的地は夜中続く休憩のとき

焚き火が熾(おこ)され、急いでパンが千切られるとき

そこでは、ただただ深く眠る

眠りは安定し、夢は歌で満ちる

さあ出発、出発!新しい日の夜明けだから

私達の大きな冒険は終わりの無いものだから

2011年1月15日 (土)

いろいろ(82)「食べ方上手だった日本人」と「此処彼処」

魚柄仁之助「食べ方上手だった日本人」と川上弘美「此処彼処」を読んだ。

魚柄氏は「食」の世界で有名な人だとなにかの記事で読んだことがあった。本書では昭和初期~中期の普通の日本人の食べ物を主として当時の「主婦雑誌」から分析するというか、実際にそのレシピに従って作ってみての感想をつづるという面白い内容。昔の日本人は消費する肉や魚の量が非常に少なかったとか、冷蔵庫が無かったから保存のために知恵を絞った結果、味に深みが生まれたとか葡萄ジュースの造り方」として堂々とワインの造り方が主婦雑誌に書いてあったとか、勉強になりました~。歴史的には「調理用ガスの普及が大きかった=それまで外でしか食べられなかった<手の込んだ料理>が家でも作れるようになったのだ」という分析は実にうなずけます。

「此処彼処」は<場所>にまつわる川上弘美のエッセイ。内容としてはふ~ん、そうなんですか、という感じだけれど、彼女の文章は綺麗だと思うなぁ。言葉の選び方なのかなぁ?

今年は将来に向けてなにか勉強しなさい、と、暦が言っているから「文章」の勉強でも仕様かしらと思ったりしている。

2011年1月13日 (木)

いろいろ(81)暦によれば

友人が「暦によれば今年はどん底を抜け出す年♪最低のところから抜け出すのに2年掛かった」と喜んでいたので、私も最近見ていなかった自分の運勢をチェックした。

そしたら、な、なんと、今年は彼女を2年前に襲ったどん底が私に回ってきた年だったのだぁぁ。ぐすん。そうか、あと2年掛かるのか。。

ま、でも最低のどん底、といっても「将来のためにお勉強するには向いているとき」とも。「押してもだめなら引いてみな。直球勝負ではなく、カーブで工夫を」といったアドバイスも。「冬が過ぎるのを体力を温存して待て」とも。

さーて、なんの勉強をしよっかなぁ♪<Positive Thinking。。。

2011年1月 9日 (日)

いろいろ(80)「I'm sorry, mama」と「人間の覚悟」

桐野夏生「I'm sorry, mama」と五木寛之「人間の覚悟」を読んだ。I'm sorry, mamaは前に読んだことがあるのだけれど、部分的にしか思い出せなくて、結末は忘れていたから、う~むむ、こんな絶望的な小説だったのか、と思った。ま、桐野夏生の小説で希望に満ち溢れたものはほとんど無いのですけどね。I'm sorry, mamaはすぐに人を殺してしまう中年女性の「母探し」が筋なのだけど、ちょっと設定に無理があるような気も。。

「人間の覚悟」は2008年の本で、もう人生を終える準備を始めた五木寛之のエッセイ。まあ、大和回帰といいましょうか、天命を信じよ、といいましょうか、それなりに納得できるものではあったけれど。彼によれば、西欧人にとって神を信じないというのはそれだけで怖いことなのだそうで、だから、貴方の宗教は何か?ときかれたら、「日本的アニミズム」と答えようかなと思ったり。今まだって、日本には神様が8millionもいるのです、と説明してきたのだけれど。

それにしても雪にうんざり。。

2011年1月 7日 (金)

いろいろ(79)「それってどうなの主義」

斉藤美奈子「それってどうなの主義」を読んだ。1998年~2004年頃のエッセイ集。斉藤美奈子は「まとも」な感覚を持っている=私の抱く感想と近い反応をする、くらいの意味だけど、と常々思っていた。

サヨク・ウヨクを知らない若者がいる、とか、「伊豆の踊り子」の主人公(新潟の女の子)が東京山の手の奥様言葉をしゃべるように書かれている、とか結構面白いエピソードが多かった。

斉藤美奈子は新潟出身なのだそうで、エッセイにも新潟ネタが結構あって、新潟のオンナノコに負けて大失恋をした私としてはちょっとほろ苦い香辛料をなめさせらる感じもしないではないけど。

本のタイトルの「それってどうなの主義」というのは、違和感の表明だそうで、1)世間の常識に違和感を覚えたときにつぶやいてみる=冷静な客観的判断を促す、2)人生の大波に飲まれそうになったときにつぶやいてみる=頭を冷やし自分を取り戻す時間を得られる、3)周囲でよからぬことが進行しているときにつぶやき、水をかける、という効用があるのだそうです。ま、小さな開き直り?

それにしても、日本の社会はヘンになってきている、と、エッセイ集のネタになっている98年~04年の出来事を振り返って思う。その後さらに「変度」が進んでいるというべきかも?

いろいろ(78)お買い得過ぎるゲーム

ドラクエ9の二本目のソフトのプレイ時間が550時間を越えた。1本目は750時間くらいのところで休止中。合計約1300時間って結構クレージーかも。(#いずれ自分で複数同時プレイして、マルチプレイ@個人モードをしようかと思ってたんだけどまだまだそこまでに至らない)

トルネコなんかのときもそう思ったけど、こういうクリア後にいくらでもプレイできるのって、お買い得すぎるのでは?ま、1000時間もプレイし続けるとDSの機械を買い換える必要が出てきちゃったりもするけど。

この持続力、忍耐力、技能&知識をなにかに活かせないのだろうか。

2011年1月 6日 (木)

いろいろ(77) そうやって深みにはまっていくのだ。。

NKデパートから黒い封筒が来て、「おめでとう。ブラックカード・メンバーの世界へ!」と手紙と燦然ときらめく(ブラックがキラメクかどうかはこの際別にして)ブラックカードが入っていた。そ、そうなのか、私は40万円以上もNKデパートに貢いだのか。。(ま、途中、<ポイント2倍週間>があったから実際には40万円弱かもしれないけど)。

んで、お祝いにシャンペンと高級紅茶が無料になる券が入っていた。シャンペンと紅茶は1回限りだけど、食事をするとコーヒーが無料になるのは毎回だそうだ。

でもって7日はブラックカード所有者は朝7時からバーゲン<一般客は10時から

う~むむむ。お茶もらいにいって、ついでにお洋服なんかを買っちゃいそうじゃん。。

心を落ち着けてから、PCに向かってメールをあけてみたらSASから「あなたは2011年1月末までにエコノミー・エクストラに2回、エコノミーに2回に乗るという計画を提出しましたが、進行状況はど~ですか~?」という問い合わせがきていた。そうだった、1月末までに日本とフィンランドに行くつもりだったのだったぁぁ。う~むむ、1月中は無理だろうなぁ。ま、こっちは単にExtraPointsがもらえなくなるだけだから無視しとけばよいのだけれど。

昨日は金鎖をAmex使って注文しちゃったし。。

というわけでどんどんポイント獲得狂奔地獄の深みにはまっていくのだなぁ、、と溜息をつく年初なのだった。

2011年1月 3日 (月)

いろいろ(76)「食堂かたつむり」

小川糸「食堂かたつむり」を読んだ。「おいおい、そういう展開ってつくりものっぽいよ」と思うようなところはあるけれどさっぱりした読後感だった。

山の材料を使って料理を作る、かわいがっていたペットを最後に食っちゃう、というところがミソかなぁ。この間の「もの食う人びと」でもそうだけど「食べる」という行為にいろんな意味というか意義があるのだろう。

読む本も尽きてきた。明日、街に出かけて調達してこないと。

2011年1月 1日 (土)

いろいろ(75)「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」

白石一文「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」を読んだ。友人からもらった本で、彼女も誰かからもらった本だといっていた。ま、自分では買わないだろうなぁ。。面白くない、というわけじゃないんだけど、、、なにこれ?

セックス・バイオレンスかと思うと、経済格差を嘆く青き社会派論議、かと思うとジャーナリストとしての意気、はたまたがん患者としての闘病手記。う~むむむ、ごっちゃまぜだぁ。

2011年は大雪の中、混沌とした小説で開けゆくのであった。ごっと・にっと・おーる!

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