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2010年7月10日 (土)

北欧の詩(93) 「11月の朝」

「11月の朝」

最初の雪の結晶が舞う。
波が川床の砂にルーン文字を書いたところを
私達は心のままに歩く。
そして岸は私に言う:
ねえ見て、ここをあなたは子どものときに歩きまわったの、
私はいつもここにいた。
そして水辺に立つハンノキの木はいつもこのままだった。
ねえ、語って、あなたが異国でどこを放浪してきたのかを、
どこで傷つける者たちの習慣を学んできたのかを?
それであなたはなにを勝ち取ったの?
まったく、なにも。

あなたの足はこの地面を踏むべきなのよ。
ここに魔法使いの円陣がある
ハンノキの尾状花序から、
あなたの賢さと謎の答がもたらされる
そしてあなたは神を称賛する、
あなたを自分の神殿に立たせてくれた神に
木々と石の間の
そしてあなたは神を称賛する、
山を崩した神に
あなたの目から
すべての無意味な知恵が鳴りだすのを注意してね
だって今は松とヒースがあなたの教師なのだから
ここに偽の預言者を連れてきなさい
嘘つきの本を持ってきなさい
水辺の小さな谷で楽しく炎を上げる焚き火をしましょう

(1922年10月)

 エディス・セーデルグラン Edith Sodergran (フィンランド、1892-1923)
 'Novembermorgon' i “Landet som icke ar” 1925

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