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2010年7月11日 (日)

北欧神話(78) 第二一章<ローケが追われる>(3)

第二一章<ローケが追われる>(3)

 神達はそれぞれの弓を取り出し、狼を射た。それから彼らは苦しんでいるローケに向かって、その狼の腸に新しい仕事を与えるつもりだと言った。
 腸は太い綱となりローケの周りに結び付けられた。縄の最後の結び目が結ばれたときにそれは鋼鉄に変わった。
 洞穴で何が行われているかの知らせを受けたスカーデが急いで駆けつけてきた。彼女の父の死の原因を作ったローケに、復讐するチャンスがようやく近づいたのだ。彼女は背中に大きな袋を背負っていた。彼女はそれをローケの前にぶちまけるつもりだった。
 ローケはゆっくり彼の方に向かってくる袋をじっと見つめた。スカーデが袋の紐を緩めるととぐろを巻いた大きな蛇が現れた。スカーデは急ぐことなく、半裸で縛りつけられているローケの体の上にその蛇を縛った。すぐに蛇の口から腐った毒液が滴り落ち始め、その毒液がローケの体に落ちるたびに、彼は痛みで体をぴくぴくさせたので、彼が縛り付けられている台と洞穴全体が揺れた。
 ローケの信頼する妻シーギンはローケを助けるために洞穴に急いだが、毒が彼に落ちるのを見ると、大きな鍋を取りに戻った。彼女はそれで毒を受けるつもりだった。彼女はその日以来ずっとローケを毒液の苦しみから救っているのだが、時々鍋をからにする必要があるときにはその場を離れねばならず、そのときには毒液がロー蚊の体の上に落ちるのだった。そうするとローケは体を震わせ、ミッドゴード全体が揺れるのだ。あんたがたは時々起きる地震の事を聞いたことがあるだろう。今そのわけがわかったじゃろう。

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