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2010年7月11日 (日)

北欧神話(75) 第二十章<オーデンが賢い巨人ヴァブトルドネルを訪問する>(2)

第二十章<オーデンが賢い巨人ヴァブトルドネルを訪問する>(2)

「ニョードについて語ってくれ」と彼は言った。
「ああ。ヴァーナへイムからの海の神だ。アースゴードに友情の人質として連れてこられた。年の最後においてヴァーナへイムへ戻る。」
 オーデンは時の終わりが近づいており、ニョードは生き残るということを知った。それは彼を慰めた。
「この時についてはもっと語ることがあるか?」
「狼がオーデンを殺すが、彼の息子ヴィーダルがその復讐をする。オーデンの息子ヴィーダルとヴァーレは最後の闘いを生き残る。トールの息子マグネとモーデもだ。イグドラシルに守られて人間二人が生き残り、彼らは子孫を残す。」
「あんたはすべての答えを知っているな、賢きヴァブトルドネル」とオーデンはもごもご言った。彼の息子が彼の敵を討つということに彼は安心した。彼自身の死については彼は怖くなかった。
 巨人は客を見つめ、問いかけを諦めたのかを確かめた。最後の質問が出てくるところだった。
「では息子バルデルを葬礼の舟に乗せる前にオーデンは何をバルデルの耳に囁いたか?」と客は問うた。
 巨人は肩をすくめ、突然の客の正体がわかったのがその目の中に見て取れた。
「だれもあんたが何を言ったかはわからないよ、オーデン。あんたはすべての中で最も賢い。」
 問いかけに答えられなかったものは命を失う。オーデンは彼の質問の答えを得、賢い巨人がこの世からいなくなったのさ。

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