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2010年7月11日 (日)

北欧神話(74) 第二十章<オーデンが賢い巨人ヴァブトルドネルを訪問する>(1)

第二十章<オーデンが賢い巨人ヴァブトルドネルを訪問する>(1)

 オーデンはある朝いつものように探索するカラスを解き放ったが、その後玉座に座り深い思索に埋没していた。フリッグが時々覗き込んだが、彼は彼女がそこにいることすら気づいていないようだった。食事もしなかったが、夕方が近づくとフリッグは、夫の喉の渇きを癒すべく、杯を持って彼のところへ行った。オーデンはワインを少し飲み、彼の妻を悲しそうに見た。
「私たちのバルデルは戻ってこない。そしてそれには私にわからないことがまだたくさんある」と彼はふさぎこんで言った。「ヴァブトルドネルのところの客になりに行くのが良いと思う。」
フリッグは夫の頑固な視線に会った。
「巨人のヴァブトルドネル?一番賢い巨人?そんな危険なことを?賢すぎる彼は危険な敵になるかもしれないわ。」
 オーデンはうなずいた。
「私はもういろいろ見てきたからね。有名なヴァブトルドネルの広間を見て見たいのだ。」
 賢さに対する夫の希求を知っているフリッグは彼の頬に重々しくキスをして、彼のたびの無事を祈った。
 ガグンロードという名の一人の放浪者が数日後ヴァブトルドネルの豪勢に飾られた広間の扉をノックした。
ヴァブトルドネルがその客に座るように勧めると、その客は喉の埃を払うために何か飲み物が欲しいと言った。
「さて、あんたはどなたなのかな?」と巨人は穏やかに、しかし透視するような視線で水を飲んでいる客を見た。「放浪するものよ、この年取った主人と同じくらいに物知りであるかな?」
 ガグンロードと名乗った男は杯からぐっと水を飲んだ。
「飾らない男は重要でないおしゃべりはしない賢さを持っているものさ」と彼は静かに言った。
巨人は眉を吊り上げ、杯を飲み干した。
「ごくっん。そうか?わかった。重要なことが起きているのだな。我々は人々の上に日中を引っ張る馬は朝であることについて話せばよいだろう。」
 ガグンロード、つまりヴァブトルドネルの前で他人に成りすましたオーデンは、うなずき、巨人に向かって日の馬シンファクセについてのあらゆることを述べた。
 巨人は耳を傾け、他の重要なことについて尋ねた。長い間対話をしてから、彼は黙った。
「あんたは物知りの客だ!もっと話をしよう。相手の問いに答えられなかったら頭を失うこととしよう」とヴァブトルドネルは決めた。
 オーデンはうなずいた。今度はオーデンが巨人に問いかける番だった。さあ彼が知る必要があることの答えを得なければ。

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