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2010年7月11日 (日)

北欧神話(7) 第二章<トールが自分の力を魔術に優れる偉大な巨人ユートゴーダローケに試す>(2)

第二章<トールが自分の力を魔術に優れる偉大な巨人ユートゴーダローケに試す>(2)

「われらがトールをここに連れてきさえすれば、ほんの少し手伝ってもらえば私が手がけられるだろう」
と彼はにっこり笑った。
「あなたたちは私の魔力を知っているだろう。私は私が亜麻色の髪の小さな妖精の子どもと誰にでも思わせることができる。あるいはこの部屋の外の藪が魔法の杖の集まりだと」
ユートゴーダローケの客人たちは頷いて互いにずるがしこい視線を交わした。彼は知恵ものだ、あのユートゴーダローケは。彼は確かにどうやったらトールと立ち向かえるのかを知っているだろう、ローケがトールをこのユートゴードにつれてきさえすれば。
巨人たちの顔色はいまやずっと良くなって彼らは濁り酒のコップを勇んで握り締めた。これはとても良い考えなのだから。
ユートゴーダローケと彼の巨人の友人達がローケに彼らの提案を受け入れあせるのは難しくは無かった。そしてローケがトールにユートゴードまで一緒に来るように説得するのも簡単だった。トールはできるだけ早くユートゴードで力比べをすべきだという提案にまったくそのとおりだと賛成して、すぐに旅の準備をするために家に戻った。ローケは彼の後を小走りに追って、自分が道案内をするといった。
「私はヨートゥンヘイムの深い森を私の手のひらのように知っているのだから」と彼は叫んだ。
トールはローケの提案など気にも留めずフンと鼻の先で笑って、自分の砦であるトルードヴァングへ急いだ。
家で彼は腹をしっかり締めるベルト、鉄製の手袋とハンマーを取り出した。それから彼はいつものように自分の力強い雄山羊を馬車につないで、空いているところに座った。
ローケはトールの横ににかにか笑いながら飛んで乗り込んだ。
「ユートゴードへ!」と彼は叫んだ。
トールは彼にしょうがないなぁという視線を投げかけ、雄山羊に進め!と声をかけた。
彼らはすぐにアースゴードを後にし、ミッドゴードに向かって走り続けた。もうすぐ日が暮れようとするときに、彼らは小さな農場のところまで来ていた。
トールが一夜を過ごすべく選んだ農場は貧しいところだった。農場の主人が出してくれた食物はローケのおなかでさえいっぱいにしなかった。ローケはあっという間に貪欲に食べてしまった。トールはその一家の料理なべの中の貧しい内容に目をやると頭を振って、暗い庭に出て行った。必要に勝る法律は無い。彼は自分の二頭の大きな雄山羊を屠って夕食が満足の行くものにした。
トールは家に中に入ると、あるだけの鍋に肉を入れ、火の前に山羊の皮を置いた。魅惑的な湯気が新たに煮られた肉から立ち上り、トールは農場の主人、彼の妻、その二人の子どもたちに肉を分けてやった。彼はまた彼らに注意深く、食べているときに骨を傷つけてはいけないと言った。骨はそのまま傷つけずに火の前に置かれた皮の上に投げられねばならないのだと。

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