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2010年7月11日 (日)

北欧神話(66) 第十五章<トールのハンマーが盗まれる>(3)

第十五章<トールのハンマーが盗まれる>(3)

巨人は嬉しそうに彼の大きな握りこぶしをこすり合わせ、目を見開いて花嫁の首に光る飾りを見つめた。それから彼は歓迎の言葉を述べるために杯を掲げ、宴が始まった。
トリムが湧き上がってくる期待に胸を膨らませ、花嫁が毛深い腕を杯に伸ばし、鮭の八匹、雄牛一頭全部を食べ、その後もテーブルに並べられたいろいろなご馳走を平らげるのを眺めた。彼は付き添いの少女に向かってびっくりした目で囁いた。
「これはまるで、、こんなにむしゃむしゃいろいろ食べる花嫁は他のどこでも見たことが無い!」
愛らしい付き添いの少女は急いで、この宴会を良く楽しむために出発前の八日間、花嫁が何も食べなかったのだと語った。
トリムは満足げにうなずき、希望を持って予定されている花嫁をちらっと眺めた。彼は待ちきれずにちょっと身をかがめてヴェールの中をちょっと覗いて見た。けれどもびっくりして椅子に座りなおした。
「夫をあんなに鋭い燃えるような目つきで見るなんて今まで見たことも無いぞ!」と彼は囁き声で言った。
ずる賢い付き添いの少女は、花嫁の鋭い燃えるような目つきはこれから起きることにとても期待しているからだと秘密を暴露するかのように言った。
トリムは目を見開いて、ハンマーを直ちにもってくるよう命じた。婚儀を待つ理由はもはや何も無かったから。
命じるままに事が成された。ハンマーが持ってこられ、花嫁・花婿を祝福するために、花嫁の膝の上に置かれた。けれども巨人が自分たちのために杯を掲げる前に、ハンマーの周りに雷が光り、それは空気を伝って広間中に亀裂を入れて轟いた。
トールはテーブルから立ち上がり、戻ってきたハンマーを持って耳を劈く勝利の叫び声を放った。
トールのハンマーは救い出された。アースゴードにおけるローケの評判は今後とてもよくなるだろう。トールとローケは喜びに輝いてアースゴードに向かった。
今回はつまりローケは神々を助けハンマーを守ったのだった。自分自身の親類よりも神々のことを考えたのだった。翌日の全体会議のとき、オーデンは立ち上がって彼の義理の兄弟の大きな骨折りを称えたのだった。

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