フォト
無料ブログはココログ

« 北欧の詩(60) 「私の将来」 | トップページ | 北欧の詩(62) 「危険な夢」 »

2010年7月 7日 (水)

北欧の詩(61) 「私」

「私」

私はこの国の異邦人
重い海の下深くに沈んで横たわっている
太陽が光の環を成して差し込んでくる
そして空気は私の手の間に漂っている
ある人は私は囚われの中に生まれたと言った
ここには私の知っているはずの顔は無い
私はその人が底に向かって投げた石だったのかしら?
私は枝には重すぎた果実だったのかしら?
私はここ、さわさわいう樹の根元に隠れて横たわっている
どうやったら滑る幹を上っていける?
あの上の方ではゆらゆらする枝先が出会うのよ
私はあそこに座って目を凝らして探したい
私の祖国の煙突からの煙を

エディス・セーデルグラン(Edith Södergran、フィンランド、1892-1923)'Jag', "Dikter" 1916

« 北欧の詩(60) 「私の将来」 | トップページ | 北欧の詩(62) 「危険な夢」 »

北欧の詩」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/561891/48817704

この記事へのトラックバック一覧です: 北欧の詩(61) 「私」:

« 北欧の詩(60) 「私の将来」 | トップページ | 北欧の詩(62) 「危険な夢」 »