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2010年7月11日 (日)

北欧神話(5) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(5)

第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(5)

賢きオーデンは常に悪しき時が来るのを予想していた。だからこそ世界の平和を保つためにずっと以前にイグドラシルの世界のさまざまな民族との間に、友好を示す担保を交わしていた。
すべての親戚、ヨトゥンヘイムの巨人たちでさえ、彼にそのような担保を喜んで与えた。その上アーサの神々とヴァーナの神々は自分の唾液を混ぜて魔術の助けを借りてそれで一人の知恵者を作った。彼にはクヴァステルという名がつけられた。
巨人の王はある頭の働く若い男がアーサゴードに住むことを許可した。その男、ローケはその見かけほど賢い良い男ではなかった。けれどもオーデンは彼のことをとても気に入っていたので、それに気づかなかった。そしてオーデンは彼を自分の養い弟にしたのだった。
オーデンは当時巨人の友人であり、美しい巨人の女性との間にティールという息子をもうけた。オーデンが巨人の国で息子を得るのはそれが初めてではなかった。彼の息子トールも巨人国で育っていたのだ。トールの母であるヨードとオーデンはトールがある巨人の夫婦に世話をしてもらうようにした。というのはトールはとても大きな子どもでその力を御することが難しかったからだ。
だから雷の神トールの幼いころの様子はほとんど知られていない。彼が目を見張るほど力強く、ついに養父母をハンマーで殴り殺したこと以外は。なぜ彼がそんなことをしたのかは今でもわかっていない。もしかしたら養父母が彼のあまりの強さに恐れをなして危険だと思い込み彼を殺そうとしたのかもしれん。
オーデンの有効の担保は多分良いアイデアだっただろうが、トールがヨートゥンヘイムの養父母を殺してしまったために、信頼関係が崩れたとみなされた。それはそれから以後ずっと長い影を投げかける出来事だったのだ。 

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