フォト
無料ブログはココログ

« 北欧神話(3) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(3) | トップページ | 北欧神話(5) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(5) »

2010年7月11日 (日)

北欧神話(4) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(4)

第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(4)

神々がミッドゴードやヨートゥンヘイムや地下の世界での用事をするためにアーサゴードを去ることも時々ある。彼らはそのようなときにはよく、地下の盤からアーサゴードまでずっと続いているビフィロストの橋を使う。お前さんたちの誰か、それを見たことがあるかい?その橋は地下の世界の端から上に伸びて、ミッドゴードとヨートゥンヘイムを過ぎてアースゴードまで、やわらかい弧を描いて続いていて、もう一方の端でまた地下に戻ってくるのだ。なんでそれができるかというと地下の盤の方がミッドゴードとヨートゥンヘイムを抱く盤より大きいからなのだ。お前さん達ミッドゴードに住む人間は、時々その橋を、多分雨の後でいろんな色の霞として見るだろうよ。橋の赤色は神々が望ましくない訪問者を追い払うための炎なのだ。その炎は必要なのだ。だって古代から地下には信用できない親戚がいっぱい住んでいるからね。
ミッドゴードに一時期住んでいたヘイムダールの神のことを話したっけね?彼がお前さん方人間の国を後にしてアースゴードに戻ったときに、彼は自分の砦を作った。ヒンメルスボリエン、つまり天の砦だ。ビフロストがアースゴードに届く際のところにね。オーデンにそうすると彼が約束したのだ。
 オーデンがヘイムダールにビフロストに住んでほしいと思ったのは、別に不思議ではない。彼は鳥のように少ししか眠らず、彼の視力と聴力はききしに勝るものだからだ。彼は1000キロメートルのかなたを見ることができ、夜も昼も彼は何でも聞くことができて、草が伸びるのや羊の毛が長くなるのが直ちにわかるのだ。
ヘイムダールの敏感な五感を潜り抜けてヘイムダールの砦を過ぎることは誰もできない。それにもかかわらず橋の端まで攻めてきた敵には、ヘイムダールは角笛、ヤッラホーネット、を吹き、世界中に知らしめるのだ。
イグドラシルと9つの世界の私の話を知らなかったかい?別に気に留めなくても良いんだけれどね。お前さんたち人間には世界の中心にあるイグドラシルの木とその永遠の緑を見ることもできないのだから。そしてほかにもお前さんたちに見えないものはいっぱいあるからね。
 私の話を注意してお聞き。ヘイムダールの神のずっとずっと後の息子と娘たちよ。
 私は時間そのもののように歳をとっている。そして我らの世界が、もっとも熱きものと最も冷たきものの間の何も無い穴から生まれ出たときの夜明けを覚えている。古代にはイーメという名の巨人が造られた。熱気と冷気が出会うところで。彼は他の巨人の父となり、大巨人と呼ばれる巨人族の父となった。太陽と月が軌道を回り始めたのはそのころのことだ。季節が交互に来るようになり、時間がちゃんと動くようになった。
 ずっと後で、オーデンと、彼の父と二人の息子が現れ、彼らはイーメを殺し、ほとんどすべての彼の親族を殺した。けれども残ったものと取るに足らない一族はだんだんと増えていった。彼らの血管の中には強力な戦いの意気がふつふつたぎり、それは時が来れば溢れ出てくるものだった。

« 北欧神話(3) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(3) | トップページ | 北欧神話(5) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(5) »

北欧神話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/561891/48851149

この記事へのトラックバック一覧です: 北欧神話(4) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(4):

« 北欧神話(3) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(3) | トップページ | 北欧神話(5) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(5) »