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2010年7月 3日 (土)

北欧の詩(4) 「どこにもない国」

「どこにもない国」

私はどこにもない国に憧れる
なぜなら、存在するすべてのもの
私はそれを願うことに疲れてしまったから。
月は銀のルーン文字で私にどこにもない国を語る。
願いがすべて満たされる国、
私たちを縛る鎖がすべて崩れ落ちる国、
私たちの傷だらけの額を月の雫で涼ませることのできる国
私の人生は熱い意志だった
でもひとつだけ私は勝ち取ったの
本当にひとつだけはね
どこにもない国への道を。

どこにもない国で
私の愛する人は輝く冠を戴く。
私の愛する人って誰?
夜は暗く星は瞬いて答える
私の愛する人って誰?
彼の名は?
空のアーチは高く高く上り
人の子は答えを持たず無限の霧の中に沈む。
でも人の子は確信の子ではない。
そして人の子はすべての天よりも高く手を伸ばす。
そして、答えが届く:
私があなたが愛するものだよ、
そしていつも愛し続けるものだよ。

 エディス・セーデルグラン Edith Sodergran (フィンランド,
1892-1923)
 'Landet som icke är', i "Landet som icke är"1925

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