北欧の詩(37) 「インドラの娘への最後の言葉」
「インドラの娘への最後の言葉」
さあ行かなければ、、お別れの時だ、、
友と別れる時、好きな場所から去る時
愛するものから引き離される時
怒りが湧き起こってくる時
ああ、私は今すべてのものの悲しみを感じる
人は皆そういうものなのだ
以前は気にもとめていなかったものにさえ
懐かしさを感じる
怒りなど覚えなかったものにさえ
去りたくもあり、、留まりたくもある
心の半分はそのように引き裂かれる
思いは二頭の馬の間で擦切れる
背反の思い、、不決断、、不調和、、
オーガスト・ストリンドベリィ (August Strindberg, 1849-1912,スウェーデン)
”Ett Dromspel”、1902
*戯曲の最後に登場人物の詩人が詠じる詩です
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