フォト
無料ブログはココログ

« 北欧神話(34) 第六章<トールの妻シフが髪を失う>(4) | トップページ | 北欧神話(36) 神々のリスト »

2010年7月11日 (日)

北欧神話(35) 第六章<トールの妻シフが髪を失う>(5)

第六章<トールの妻シフが髪を失う>(5)

 皆が直ちにその美しさをほめ、シフは声も立てられずに目を見開いて、彼女の前にさしだされたその新しい輝く髪を受け取った。
 それから他の宝物が分けられた。オーデンはドヴァリンがシードブラドネルと名づけた金の舟をフレイの神の手の中に置いた。神々はフレイがその小さな金包みを広げていくうちに大きな威厳溢れる舟になったのを見て感動させられた。
 オーデンは満足そうに頷き、残っている贈り物を調べた。大きな槍と鎧は彼自身のためにとっておくつもりだった。
「舟はお前にやろう、フレイ。でもこの雌豚もお前に似合う。これはお前が監督する肥沃な土地に属すものだから」
フレイは目を細めて金色に光るその雌豚をみやった。
「どんな闇ももはや私の前進を妨げることは無いでしょう」と彼は微笑んだ。
 オーデンはうなずいて腰をかがめて彼の前に置かれた槍と鎧をためすがめつした。
 ローケはご機嫌をとるような声でそれらの特性を説明し始めた。
「あなたに役に立つ槍ですよ、オーデン」と彼は言った。「的をはずすことの無いものす。鎧は王のためのもので・・」
オーデンは鎧を身につけ、ハンマーを手に持ちエイトレに視線を投げた。
「この使いやすいハンマーの特徴はなにか説明してくれ」と彼は言った。
エイトレは立ち上がった。
「親愛なるオーデン、これはどんな巨人やドラゴンでも倒すことのできるミョルネルですじゃ。倒した後新しい仕事をするために自分で主人の元に戻ってきますのじゃ」
 オーデンは黙ってハンマーを手にとって重さを量った。柄はとても太くそれを握るためにはとても大きな手でなくてはならなかった。
「トール、わが息子よ」と彼は言った。「さあ、このハンマーはお前のものだ。今まで使っていたのは脇に置くが良かろう」
神々が、それらすべての宝物の中で何が再降下について意見を同じくするのに長い時間はかからなかった。ハンマーが最高だった。それは神々を強くし彼らの敵-巨人から神々を守ることのできるものだったから。
とても強いトールは勝利の微笑を浮かべてハンマーを掲げた。
エイトレとブロックは自分たちの鋭い刀の刃をうれしそうに触った。神々は彼らの贈り物を最高だと思ったのだ。ローケは約束したのだから、今、彼は頭を失うのだ!
ローケは小人の兄弟を恐怖に打ち震えて見、魔法の靴を履いて空に飛んで逃げようとした。彼は嘘をつくことも、姿を変えることもできるほかに空飛ぶ魔法の靴も持っていたのだった。
けれどもトールが空飛ぶ馬車ですぐにおいかけてくるだろう。
でもローケが神々の集会の真ん中に立たされたときには彼の恐怖は打ち払われていた。
「親愛なる兄弟姉妹達よ」と彼は唇に馬鹿にするような微笑を浮かべて話し始めた。「私の頭に関しては、、、血に飢えた小さな地中人たちにやってもいい。けれどももちろん喉はだめだ」
 ローケは大声で笑った。
 エイトレとブロックはしばらくその意味を考えていたが、刀を脇にしまった。エイトレはそのかわり針と糸を取り出した。
「お前の頭にあるぺらぺらと良く動く唇の皮は少なくとも私のものだ」と彼は叫んだ。「さあそのうるさい唇と閉じれば気持ちいいだろうな!」
ローケはしぶしぶ彼の口に手でふたをした。
神々はローケを取り囲み運命に従わせた。そしてローケは最後に笑うものが勝つと言うことを学んだのだった。二人の小人たちはその後まったく以前とは変わってしまった縫い合わされたローケの唇を見て大声で笑ったのだった。

« 北欧神話(34) 第六章<トールの妻シフが髪を失う>(4) | トップページ | 北欧神話(36) 神々のリスト »

北欧神話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/561891/48851387

この記事へのトラックバック一覧です: 北欧神話(35) 第六章<トールの妻シフが髪を失う>(5):

« 北欧神話(34) 第六章<トールの妻シフが髪を失う>(4) | トップページ | 北欧神話(36) 神々のリスト »