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2010年7月11日 (日)

北欧神話(34) 第六章<トールの妻シフが髪を失う>(4)

第六章<トールの妻シフが髪を失う>(4)

 兄弟はもっと別の贈り物を作り始め、ローケはまた姿を消した。ハエがまた姿を現し、今回はブロックのほっぺたの真ん中を刺した。
ブロックは顔をしかめ「いてっ」と言ったけれども、そのまま続けて一所懸命ふいごを押し続けた。
 二番目の贈り物が出来上がったときにはローケはまた鍛冶場に姿を現していた。
「この腕輪は大きな力を持っている。9夜ごとに、新しい、同じくらいすばらしい、金の腕輪がこれから生まれてくるのだ」とエイトレは満足したように言い、炎の光がそれに反射してきらきら輝くように、その美しく輝く腕輪を高く掲げた。
「さあ、それでは、ローケ」と彼は威厳を持って続けた「本当にすごい名人技を見せてやろう!」
兄弟は大きな意欲で三番目の贈り物作りに取りかかり、ローケは鍛冶場の外に急いだ。ローケの代わりにあの良く刺すハエが羽音高く入ってきた。そのハエはどういう風に攻撃を開始するかちょっと考えていたようだったが、空中を横切ってブロックのまぶたの上にとまり、そこを思いっきり噛んだ。
ブロッケは大声で叫び、ハエを追い払った。でも彼はすぐにふいごに戻り精魂込めて空気を送り出した。
それから少し経って、三つ目の贈り物も完成した。
ローケが息を切らせながら鍛冶場に入ってくると、兄弟が腰を下ろして額の汗をぬぐっているのが見えた。
エイトレは勝ち誇ったように彼のほうを振り向いた。
「さあ、これが」と彼はうれしそうに言った。「巨人や他の悪さをするものを振り飛ばしてしまえる雷ハンマーだよ。ハンマーは攻撃が終わると自ら主の手に戻ってくるのだ。これは主にものすごい力を与えるんだ」。
ローケは気を取り直し、ハンマーを調べた。それは疑いも無く力強く、立派だった。けれども柄がほんの少し短いようだった。
ローケにはそれがどうしてかわかっていた。ハエが-つまり彼自身が-柄が作られるまさにそのときに刺したからなのだ。
ローケはいやいやながら、神々に判定をしてもらうときだと言うことに兄弟に同意した。

ローケと小人の兄弟の到着のニュースはすぐにアースゴードに広まり、神々は運命の井戸の周りに急いだ。彼らが整列して座ると、ローケと小人の兄弟が彼らの前の草むらに取り出して並べたそれらの美しい金細工に驚かされた。
オーデンは立ち上がり、集まった神々に、これらはローケのおかげで神々が小人たちからもらった魔法の贈り物であると宣言した。彼は腰をかがめてドヴァリンがつむいだ金の髪を取り上げ、太陽にかざした。

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