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2010年7月 5日 (月)

北欧の詩(34) 「乙女の死」

「乙女の死」

薔薇色の乙女の心は決して失われない
彼女は自分のことすべてを知っていた
彼女はもっと知っていた、他者について、海について
彼女の目はブルー・ベリー、彼女の口は木苺、彼女の手はワックス
彼女は秋のために黄色に染まったじゅうたんの上で踊った
彼女は崩れ落ちて、くるくる回って、倒れて、気を失った
彼女がいなくなったとき、彼女の死体が森の中に残り続けていることを誰も知らなかった
人々は長い間、海岸のレディ達の間に彼女を探した
彼女たちは赤い殻の小さな貝について歌っている
人々は長い間、コップの際の男たちの間に彼女を探した
彼らは公爵の台所から持ってきたぴかぴかのナイフでけんかしている
人々は長い間、鈴蘭の原の間に彼女を探した
そこには最後の夜からずっと彼女の靴が残っていた

 エディス・セーデルグラン Edith Södergran (フィンランド 1892-1923)
 'Jungfruns död', 1916年のクリスマス・イヴ i “Septemberlyran”(1918)

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