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2010年7月 3日 (土)

北欧の詩(3) 「死にゆく子」

「死にゆく子」

かあさん、僕、疲れた、もう、眠りたい
心臓が眠りにつくところへ僕を寝かせて
でも泣かないで、僕にそう約束して
だってかあさんの涙が落ちると、僕のほっぺたが火傷しそうなんだもの
ここは寒いし、外では嵐が吹き荒れている
でも夢の中では何もかもがとっても柔らかいんだ
そしてかわいい子どもの天使が見えるんだよ
僕が疲れた目を閉じると

かあさん、僕のそばに天使がいるのが見える?
天使の素敵な音楽が聞こえる?
ねえ、天使にはきれいな真っ白な羽が二つあるよね
きっと神様からもらったんだね
緑と黄色と赤が目の前で踊ってるよ
天使が放つ花なんだ
僕は生きてるけど羽がもらえるかなあ
それとも、かあさん、僕が死ぬときにもらえるのかな?

どうしてそんなに僕の手をぎゅっと握り締めるの?
どしてほっぺたを僕のほっぺたにくっつけるの?
濡れてるのに炎みたいに熱いよ
かあさん、僕、ずっとかあさんのものでいたい
でも、もう、確かじゃなくなっちゃったね
かあさんが泣くと、僕も一緒に泣いちゃうよ
ああ、僕、とっても疲れた-目を閉じなくちゃ-
かあさん-ねえ、天使が今、僕にキスしたよ

 ハンス=クリスチャン・アンデルセン HC Andersen (デンマーク、1805-1875)
 Det doende Barn, i ”Kjobenhavnsposten, 1827”

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