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2010年7月11日 (日)

北欧神話(28) 第四章<ローケが巨人チャツセとけんかをする羽目になりイードゥンが誘拐される>(6)

第四章<ローケが巨人チャツセとけんかをする羽目になりイードゥンが誘拐される>(6)

巨人チャツセが庭に出て見ると、イードゥンが消えていた。そして一羽のたかが爪に木の実を挟んで飛び去っていくのを見て、魔法に長けた彼は何が起こったかを一瞬のうちに悟った。怒りに燃えて彼は家の中に戻り、復習の言葉をわめき散らした。彼はその鷲の衣装の羽根をざわざわいわせ、できるだけ早くローケの後を追うべく、自分をその中に押し込んだ。
神々はアースゴードの外壁の上で行方を見守っていた。そしてローケが大きな鷲に追いかけられながら飛んでくるのを見て、ヨートゥンヘイムで何が起こったのだろうといぶかしんだ。
「私の鷹の羽をつけたローケだわ!」とフレイヤは叫んだ。
「チャツセがすぐ後ろにいる!」とティールが言った。「外壁にたどり着く前につかまっちゃうだろう!」と彼は警告した。
「焚き火の用意を!すぐに!」とオーデンは命じた。
 鷹のローケがアースゴードの上を過ぎると同時に神たちは大きな火を燃やした。炎はめらめらと空に立ち上り、追いかけてきた鷲はさらに高く飛んでそれを避けようとした。けれども炎は高く立ち上って鷲の尾羽が燃え始めた。
 巨人チャツセは困惑して叫び地面にぶつかり落ちた。
 鷲は地面にぶつかりもう飛び立つことはできなかった。ローケはイードゥンの木のそばに木の実を落とした。イードゥンはすぐにもとの自分の姿に戻ったので、アースゴードの空に歓声が上がった。神々はよろよろ、躓きながらりんごの木の庭まで急いだ。彼女のりんごをもらって食べるために。
 ローケはフレイヤの鷹の羽を脱いでほっとため息をついた。彼は混乱を正したのだ、今回ばかりは。

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