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2010年7月 4日 (日)

北欧の詩(27) 「新年の鐘」

「新年の鐘」

鳴り響け、鐘よ、苛烈な大晦日に鳴り響け、
宇宙の極光の空と地面の雪に向かって、
旧い年は横たわり死につつある。
魂の音を大地と海の上に鳴らせ!

新しい年を鳴らし入れ、旧い年を送り出せ
新年の最初の震える瞬間に
世界の境から虚偽の力を追い出せ、その響きで
そして我等に真実の力の感触を招き入れよ

我等の思いを悲しみの牢獄から響き出せ、
そして引き裂かれた胸に慰めを鳴り入れよ。
富者と貧者の間の憎しみを追い出せ、その響きで
そして地上の親類に和解をもたらせ、その響きで。

死の宣告を受けた者が残りの日々を数えることを
そして古代の戦いの霊を追い出せ、その響きで。
より高貴な、より高尚な人生を招き入れよ
よりよい目的、より純粋な規範を持った人生を。

心配、悲しみ、困窮を追い出せ、
凍りついた時が再びあたたかくなるように鳴り響け。
詩の警鐘の沈黙を追い出せ、その響きで、
そして歌い手の心に想像の喜びをもたらせ。

名誉ばかりを考える威厳を追い出せ、
虚偽の噂、妬みの落とし穴を追い出せ、その響きで。
正しき勝利の道を招きいれよ、その響きで、
そして人間の勝利の旗に向け、鳴り響け。

鳴り響け、鐘よ、鳴れ、世紀の苛立ちを撓め、
夜明けの、親しい人々の力を解放せよ!
鳴り響き、押し出せ、戦いの千年を、
鳴り響き、迎え入れよ、千年の友愛の国を!

魂を開放する時を迎え入れよ、その響きで
自分本位な絡まったしがらみを脱して。
全ての国から暗闇の影を追い出せその響きで、
来るべきメシアを招き入れよ、その響きで。

アルフレッド・テニソン(イギリス、1809-1892)。
スウェーデン語訳はエドワード・フレディーン(スウェーデン、1857-1889)
上記はスウェーデン語からの和訳

*この詩(スウェーデン語版)は毎年大晦日にストックホルムの野外博物館であるスカンセンで国一番の(とみなされる)俳優が新年を迎えるべく野外で大空に向かって朗詠するものです。
*テニソンのオリジナルはもっと明るく軽い感じがします。オリジナルには曲もつけられているようですが、スウェーデン語訳のは朗読のためだけに使われるているようです。

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