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2010年7月 3日 (土)

北欧の詩(23) 「巨人」

「巨人」

わしは岩山の地下深くに住んでいる
オーデンの目の光が届かぬところ
わしはアーサの神たちが嫌いだ
そして、神にひざまずいたアスクルの息子たちも
あやつらを軽蔑する

わしの喜びは真夜中の嵐に乗ってゆくこと
わしは野原の芽を踏みしだき、竜骨を裂く

わしは旅人を捜し求めた小屋から追い出して迷わせる
そして彼が巨人の笑い声に震えるのを見て喜ぶ

けれどもわしは日中でも大丈夫だ
彼がいかに眩しく光り輝こうと
裸のワルキューレ達が血のように紅い羽根を羽ばたかすとき
虹のツバメたちがいかに心地よく
群れを成して周回していたとしても
そして幅広の刀が人間の心臓を冷やすのだ!

「穢れなき汝、エンブラの娘たち、望みは何だ?」
見よ、魔法使いの腕からの花々は萎れた

「どんな国のために戦うというのか、汝、北欧の若者たちよ」
つまらない金のために、彼は父の墓を売った
谷に賢者が座っている
彼は真実を語った
オーデンが語るように深く、
彼は真実を語った、ミーメルの頭をもって

わしは一握りの靄をその老爺の目に投げた
なんと楽しいことよ!あの道化は否定した
創造主の支配を

わしは吟遊詩人の夢が嫌いだ

ヴァルハラに引きずられた、祖国と名誉、
美徳と神々についての
わしは愚か者を青い空から引き離して、惹きつけることはできぬ
けれどもわしはいつも満足していた、地上で
そこは軽蔑されているのか

トールがハンマーを持ってやってくる
わしは彼に向かって微笑む
わしは山の兜を頭にかぶり
英雄の力を振るわせてやる
太陽に光を降り注がせてやる
悪は不死だ
善と同じように

 エサイアス・テグネル、Esaias Tegner (スウェーデン、1782-1846)
 'Jätten' 1817

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