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2010年7月11日 (日)

北欧神話(19) 第三章<トールが巨人ヒーメルを訪れ魚釣りをする>(3)

第三章<トールが巨人ヒーメルを訪れ魚釣りをする>(3)

トールは父をよく知っていた。彼はエージルに宴会を開けと押し付けたのだ。見つけられないような大きさの鍋をくれというのはエージルの仕返しなのだ。
 「10キロメートルくらいの深さのところにある、とエージルは言った」とオーデンはもごもご言った。
トールはいらいらしてうなずいた。彼はあのまったく予想もつかないローケの子どもについて、また、ミッドゴードの蛇が彼らにとって危険な存在になっていることを父に話に来たというのに。けれども会話の時間は終わってしまったのだった。トールは適当な蜂蜜酒用鍋を見つけるために全力を尽くすことをオーデンに約束して、別れを告げた。
 外の陽光の中に出たとき、トールは彼の異母兄であるティールにぶつかった。ティールはトールが彼らの父がトールに与えた課題のことを聞くと大変興味を示した。ティールはちょっと考えてから、彼の養父である巨人のヒーメルが十分な大きさと思われる鍋を持っていると言った。
 トールは目を輝かせた。それは良いニュースだ。巨人のヒーメルが長い時間釣りをするために海に出ることは良く知られていた。そして海にはミッドゴードの蛇がいるのだ。トールはヒーメルの鍋を見ることと、彼を釣りに誘うことを決めた。
 二人の異母兄弟はヒーメルのところまで一緒に行くことにした。ティールは長い間あっていない彼の母に会いたかったからだ。出発前にトールは、巨人の国で不必要な注目を浴びないように、ほっそりした若者に姿を変えた。
 二人の兄弟は互いに気が合って、何の問題も無くとても気分良く旅を終えた。彼らがヒーメルの大きな農園に着いたとき、ティールの父方の祖母に出会った。
 ティールは頭を振って挨拶をしたが、トールは魔女を気味悪そうに見つめた。彼女は数え切れないほどの頭を持っていて、見るからにぞっとするのだ。
「ティールと小さなお客さんだね、、お客さん、、お客さん、、お客さん」と頭たちがシュウシュウ囁いて前後に揺れた。
トールはハンマーを指で探ったが、美しい女巨人がこちらに向かってくるのを見てそれをやめた。彼女は頭がいっぱいある魔女の手にバケツを渡して、農園の物置から小麦粉を少し持ってきてくれないかと頼んだ。
「ティール、わたしの待望の息子!そしてお客様、ようこそ」と彼女はトールに向かって微笑んだ。「蜂蜜酒を一杯いかが?でも残念ながらそれからあなた方を隠さねばならないの。もうすぐ夫が帰ってくるから。彼はお客さんが嫌いなの。物入りだからって。それですぐに怒り出すのよ、ティールは知っているでしょ。彼のとっても危険な嵐のような目つきもわかってるでしょ。彼が目の最初の力を失ってからならあなた方は安全だわ。そのときにまた出ておいでなさい」
トールとティールは女巨人が出してくれたおいしい蜂蜜酒を味わった。彼らが飲み終わると彼女はいくつかの大きな鍋の下に彼らが隠れるのを手伝った。

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