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2010年7月11日 (日)

北欧神話(1) 第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(1)

第一章<巫女がイグドラシルの9つの世界とその住人について語る>(1)

 さあ、私の話をしっかりお聞き、ヘイムダールの遠き子孫の息子や娘よ。
 お前さんたちはイグドラシルの木とその9つの世界についていったい何を知っている?お前さんたちはその中のひとつに住んでいるのだから、そこについてできる限りたくさんのことを知りたいに違いない。巫女の中でも最も歳をとっている私は、このすごい木の周りで起こったことをすべて覚えている。私は起こったことを覚えており、今起こっていることを知っており、これから起こることもわかるのだ。私はなにもかも知っている。それをこれからお前さんたちに語って聞かそう。
 お前さんたち、人間は美しい世界に住んでいる。けれども、イグドラシルの世界の中で最もすばらしいのは疑いも無くアースゴードだ。神々と、勇ましい人生を雄々しく生きた人々の魂が住んでいるところ。お前さんたちも天空のアースゴードの世界がどんなに美しいところか聞いたことはあるだろう。けれども、トリネコの木の永遠の緑の葉が真っ青な住んだ空に踊るその壮麗な景色は、想像することもできないのだよ。
 アースゴードの統治者がオーデンだということは多分お前さんたちも知っているだろう。彼は他の神々に先んじて存在していて、彼らのうちの多くの父でもある。お前さんたちに言っておくが、彼は森の動物と同じくらいたくさんの名と姿を持っているのだ。けれども彼の真の姿を前にすれば、人はすぐに誰に向かって立っているのかを悟るのだ。オーデンは比類なく荘厳で賢く、彼の氷のように青白い目つきは刃のように鋭い。その上彼はまたいろいろな見方をできる。ワタリガラスのフーギンとムーニンが常に彼のところへ飛んできて、その真っ黒なよく働く目で見たことを報告に来るのだ。そしてオーデンが彼の金の王座、フルドスカヤルフに座れば、魔術によって彼はすべての世界のすべてのことを見るのだ。彼にはお前さんたち人間も見えるし、巨人も見えるし、小人も、妖精も見える。彼には未来に起こることの多くも見えるのだ。
 オーデンに見えることについてたくさん語ることができるけれど、彼の目を逃れたこともまたたくさんあるのだ。
 イグドラシルの大きな幅広い王冠の下を見ると、幹と根の周りに二つの地面の円盤が見える。王冠に近い方、アースゴードには4つの族が住んでいる。一番外側、岩と森に囲まれたヨートゥンヘイムには巨人が住んでいる。円盤のもっと中の方には、良く注意して見ると小人とダークエルフの地下の国、ニーダヴェリルにつながる穴が見える・円盤の真ん中には大きな世界海があって、そこにはお前さんたち人間が住む肥沃なミッドゴードがある。
 ところで、お前さんたちはヘイムダールの神がずいぶん前にお前さんたちと一緒に暮らしていたことを知っているかい?彼は人間の一人生の間ミッドゴードに住んで、神聖なるルーン文字やその他の知っておくとよいことを教えたのだ。その間に彼は奴隷、農民、金持ちの族長それぞれの父になった。つまり彼はお前さんたちのずっと前の祖先だ。

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