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2010年7月11日 (日)

北欧神話(18) 第三章<トールが巨人ヒーメルを訪れ魚釣りをする>(2)

第三章<トールが巨人ヒーメルを訪れ魚釣りをする>(2)

「かわいい狼の子ではありませんか」と彼女は言った。「繋いでここアースゴードにいさせることはできませんか?」
オーデンはそれについて長い間熟考した。 
「しかし蛇の赤ん坊については私自身が海に沈めるつもりだ」と彼は厳しく説明した。
ローケはオーデンの言葉に聞き入っていた。熱い復讐の渇望が彼の血管の中をほとばしったが、彼の顔にはなんの感情も表れなかった。
それ以降ローケは彼の養兄オーデンがわかる以上に危険になった。
トールはユートゴードを後にして家に向かう途中で、チャルヴェとレスクワの父に預けた彼の雄山羊たちを受け取るために最初にミッドゴードに立ち寄った。農園についてみると、嬉しいことにびっこの雄山羊は治っていて以前のように元気になっていた。トールは満足して雄山羊が飛び跳ねるのを見ながら、チャルヴェとレスクワが彼らの両親にユートゴードの冒険を語るのをなんとなく耳半分で聞いていた。けれどもチャルヴェが真っ赤になって胸を張ってユートゴードの岩にトールのハンマーが穿った3つの穴の話を語ったときに、トールは彼の肩をたたいて旅の間の彼のすばやさと機転を褒め称えた。農民とその妻は彼らの子どもたちがその新しい緊張感に溢れた生活とうまがあっていることがわかった。
雄山羊たちが荷車にくくりつけられたときには、チャルヴェとレスクワがトールについてアースゴードに行くことが決まっていた。
トールがアースゴードに帰ってくると、彼はすぐに父の部屋に向かった。ヴァルハラの540のドアはすべて閉じられていて、彼はオーデンが一人でフリドスカヤルフの上で考えにふけっているのを見つけた。彼は、トールがユートゴードローケの魔法とミッドゴードの蛇との出会いについて語るのを聞きながら放心しているようにみえた。
「あなたが海に投げた蛇の奴はそこで繁栄したに違いない!」とトールは言った。「ユートゴーダローケによれば世界の盤全体を巻けるくらいに長くなっていて、それなのに自分の尻尾をくわえることができるのだから」
「わたしは 別に驚かないよ」とオーデンは言っただけだった。「それでお前はまた東に旅立ちたいというのか」
トールは不満そうに父を見あげた。常にトール自身よりもよくトールのことをよく知っていて、次に彼が何をするのかも知っている父を。
「まあ、それならついでにわたしのためにちょっと手伝ってくれないか」とオーデンは言った。「湖の神エージルが宴会をすると約束したのだ。彼は蜂蜜酒の鍋が必要だ。彼がわれわれすべてに蜂蜜酒を振舞えるくらいの大きさの鍋を誰が持っているのかを調べてくれ。それから鍋を集会場に持ってきなさい。皆がそれを見てからエージルにそれを与えよう。彼自身のは小さすぎると彼が言うのだ。あのろくでなしは適当な大きさの器がなければ宴会にわれわれを招きたくないというのだ」

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