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2010年7月 3日 (土)

北欧の詩(15) 「ジプシー」

「ジプシー」

私は見知らぬ国から来たジプシー
秘密めいた茶色の手にトランプを持つ
日々は毎日単調で多彩
私は反抗的な目をして人々を見つめる
カードが燃えているのを誰が知ろう?
カードの絵が生きているのを誰が知ろう?
一枚一枚に運命であるのを誰が知ろう?
私の手から落ちる一枚一枚のカードが
幾千もの意味を持つのを誰が知ろう?

この手が何かを求めているのを知るものはいない
この手はすべてのものになじんでいることを
けれどもそれは夢の中で触るのだということを
そんな手を持つのは世界にたった一人だ

この素晴らしい盗賊の手を
私は赤い布の下に隠す
反抗的で、憂鬱で、指輪がいっぱいで、強い
茶色の目は終わりのない渇望を眺める
唇は消えることのない炎の中で燃える
投げやりな手は暗く赤い夜の中でその勤めを果たす

 Edith Sodergran エディス・セーデルグラン (フィンランド, 1892-1923)
 Zignerskan, 1920 i ”Landet som icke är”,

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