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2010年7月11日 (日)

北欧神話(13) 第二章<トールが自分の力を魔術に優れる偉大な巨人ユートゴーダローケに試す>(8)

第二章<トールが自分の力を魔術に優れる偉大な巨人ユートゴーダローケに試す>(8)

彼らが入り込んだその部屋はとても大きかった。彼らはすぐ、威厳溢れる、ごてごてに飾りつけた高座にとまっているように座っているのはユートゴーダローケ自身だということがわかった。彼の両側には多数の大きな巨人の仲間が座っていた。スクリメルほどには大きくなかったが、トールが背が高くたくましいのに、彼らに比べると成長途中の男の子に見えるほどだった。
二人の長髪の巨人が「若者と小さな子どもたち」を歓迎すると言い、ご馳走の並んだ長いテーブルに着くようにと勧めた。トールと、ローケと子どもたちはとてもおなかがすいていたので、すぐに食べ物にかぶりついた。
ユートゴーダローケは最初、客人たちが目に入らないかのように振舞い、自分の家来たちを声高にたたえた。
「さあ、皆の衆、きいてくれ!いろいろなスポーツにおいて、君たちは一番すばらしい結果を示している。そしてわれわれはそれを喜んでいる、そうではないか?」
そして彼はその中の幾人かの功績を褒め称え、長い間自慢話をした。
「そして、さあ、私の客人である若者たちよ」と彼は突然言って、トールとその仲間を振り返った。
「われわれは君たちがなにかをもたらすことができるのかどうかと思っている」
ユートゴーダローケが自分の味方だと知っているローケは、満腹で騒がしい巨人たちに聞こえるように声を張り上げていった。
「私はものを食べるのがうまいのだ!皿をあっという間に空にすることができる」と彼は言った。
「けれどもスポーツはあまり得意ではない、親愛なるユートゴーダローケさん」
ユートゴーダローケは部屋中に響き渡るような大きな笑い声を立てた。
「は、は、は!ではテーブルで君の前に座っているローゲと良い勝負だな」
ローケはびっくりしてユートゴーダローケを見た。ローケ自身が力比べにさらされるというのだろうか?それはトールではなかったのか。ローケはこっそり赤毛を振りたてているローゲという名の男を見た。
ユートゴーダローケは召使をよび、大きな肉の塊がいっぱい盛られた皿をローケとローゲの間に置かせた。
ローケは皿の上の食べ物がおいしそうに見えたので、合図なしにすぐ食べ始めた。彼が皿の半分の肉を食べ目を上げてみると、ローゲは食べつくしていたばかりでなく、骨を全部飲み込んでいたばかりか、皿の半分も食べてしまっていた。
ユートゴーダローケは寛大に気落ちしたローケに向かって微笑み、手をたたいた。そして彼はトールに、彼の召使について尋ねた。あの小さい人間の子どもは早く走れるだろうか?彼は速そうに見えるが?

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