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2010年7月 3日 (土)

北欧の詩(12) 「私が嘘つきであるのなら、、」

「私が嘘つきであるのなら、、」

私が嘘つきであるのなら、私の罪は計り知れない
私がペテン師であるのなら、私は神聖なものを使ってペテンをしたのだ
私が嘘つきであるのなら、きっと天から転げ落ちてきたのだ
エードラの広場で粉々にされて

私が嘘つきであるのなら―
不幸な精霊が私の竪琴を埋葬するだろう
腐った硫黄の泥地の中に
竪琴よ、月夜に願いを込めて腕を伸ばせ
生きているものは何も通り過ぎることのないその場所で

私が嘘つきであるのなら―
私の素晴らしい名前が天の壁から根絶されるだろう
真珠の文字が海の岩盤にたたきつけられて粉々になるだろう
私を生んだ水が沈黙するだろう
世界は私の語る物語を聞くことがなくなるだろう

私が嘘つきであるのなら―
美しい野原はそれでも私を愛するだろう
美しく不幸な兄のように:
あいつは月と天空のために物語を語ったのだ、
あるはずのない物語を、
それらの儚い美は壊れてしまったのだ

 エディス・セーデルグラン Edith Sodergran (フィンランド1892-1923)
 ”Är jag lögnare..” ur ”Septemberlyran”(1918)

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