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2010年7月11日 (日)

バイキングの娘(11) おまじない~痛いの痛いの飛んでいけ~

~痛いの痛いの飛んでけー~

「ママー、けがしちゃったよぉ…」
「どしたの?!どこ、怪我したの?なーんだ、指か。かすり傷じゃない?ちちんぷいぷい。痛いの、痛いの、飛んでけー!…治った?」
「治らない。まだちょっと痛い…」
「じゃあ、パパのところに行って治してもらいなさい」
「はーい」
「どうした?なになに。怪我か。じゃあ、パパが歌をうたってあげよう」
連れ合いの膝に抱っこされて次男は神妙な顔をする。
「もみの木の枝にリスが座っていました♪
 松ぼっくりの皮をむこうと思っていたのです♪
 するとそのとき子ども達の声が聞こえました♪
 リスは驚いて急いで逃げようとしました♪
 松の木に飛び移った時に、つまずいて小さな足にけがしてしまいました♪」
連れ合いの歌声に力がこもる。
「リスはおうちのお母さんのところまで走りました♪
 緑の野原の上を♪
 そしてすぐにベッドに飛びこみました♪
 苦いお薬をもらって♪
 小さな足の上にバンドエイドを貼りつけてもらって♪
 そしてふさふさした尻尾には大きな包帯を巻いてもらいました~♪♪
 治った?」
「うん、治った」
次男は満足して父親の元を去る。この歌の前半はスウェーデンの有名な作詞家アリス・テグネルによる、スウェーデンでは誰でも知っている童謡である。後半はどこかの保育所の保母さんが作った替え歌で、あるときあっという間に子育て中の家庭に伝播していったものらしい。長男が保育所に行っている時に長男が覚えてきて父親に教えたのである。4年遅れで次男が保育所に入った時も歌われていた。
実に良く効く「癒しソング」なので家ではいろいろに使って重宝している。
「今日は仕事がきつくってめちゃくちゃに疲れちゃったわ…」
「じゃあ、もみの木に座ったリスの歌を歌ってあげよう!もみの木の枝に~(中略)~包帯を巻いてもらいました~~♪治った?うーん、まだ元気がなさそうだねぇ…。じゃ、もう一回歌ってあげよう!」
「な、治った!治りました!」
そうだろ、そうだろ、とうなずきながら、最後まで歌詞を忘れずに歌える数少ない歌を歌いきった満足感に酔いしれながら、彼は去っていくのである。

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